ホルムアルデヒド

僕のこころ

思い返せば、昔からあんまり感情が無かった気がする

毎日、学校に出す日記を書かされていたけど、ものすごくつまらないって言われてた

「今日、ご飯を食べに行きました。美味しかったです。」

「今日、牧場に行きました。楽しかったです。」

「今日、海に行きました。楽しかったです。暑かったです。」

ほぼこんな感じ

もっと何かないの?とか、もう少し面白い日記を書きなさいってよく言われた

僕には何がいけないのか全然わからなかった

何が面白くないのかわからなかった

その時の僕にとっては「楽しかった」や「美味しかった」が全てだったんじゃないの?

それ以上に何も感じていなかったのに、もっと何か書けと言われても何も出てこなかったから、次の日の日記に

「今日は朝起きて、ご飯を食べました。美味しかったです。買い物に行って、お昼ご飯を食べて、弟と遊びました。楽しかったです。夜ご飯を食べて、お手伝いをして、お風呂に入って、もうすぐ寝ます。楽しかったです。」

みたいな感じのことを書いた

母さんは困った顔してた

言われた通りにいっぱい書いたのに、嬉しそうな顔をしてくれなかった

その時の僕にはそれが全てだったから訳が分からなかった

 

それで、もっと何か、書けるようになれば母が笑ってくれるかもしれない

そう思ったから何を書けば大人が喜ぶかを探した

 

 

 

全部こんな感じ

全部何かをするための方法でしかない

だから自分で学ぼうとしたことのないことは分からない

作文はかけるのに、誰かの喜ぶ言葉をかけることは出来ない

なんて言えば満点貰えるのかが分からない

普通はそういうもんじゃないってわかってる

でも僕はそれぐらい言葉を選んでる

 

こういう時にこれ言われたら嫌かもしれない、でもこれも嫌かもしれない、これが無難かな、でも傷つくかもしれない

 

そうやってひねり出した言葉は相手に全く届かない

思った以上に冷たい返事が返ってきて終わる

なんでこんなに悲しいの

なんでこんなに出来損ないなの

何も出来ないの?

誰の心にも残れないの???

 

惨め、としか言いようがない