ホルムアルデヒド

僕のこころ

ぐーぺこな僕が私の思考を食べる

サンプルを取られた私は呆れる

僕はペコペコが収まらないからもっとくれと言う

私はお前になんかやらないと言う

 

僕は好きを知らないからサンプルを食べてもペコペコなままらしい

私はサンプルを大事そうに隠してグーグー言う僕を睨む

僕はどこにサンプルが隠されたのか考えながら自分の指をちゅーちゅーする

 

僕のお腹はグーグー言う

私はそれを見て「君の心がぐーぐーいってるね」と言う

僕はお腹をさすってぐーぐー!と言う

私はしぶしぶ幸せな記憶のサンプルを舐めさせてくれる

僕はサンプルをしゃぶりながらちょっと口でモゴモゴした

私は「駄目!」と叫ぶ

僕はサンプルをもぎ取られてまたペコペコに戻った

私は僕から取り上げたサンプルを大事そうに服の裾で拭きながら僕は頭がおかしいねと言った

 

僕はしばらくして満腹になった

僕は本来そこにあるべきものではないものをペコペコに詰めた

私は泣きそうな顔をしてた

僕はスカスカになったお腹に外から持ってきた優越感を詰め込んだ

私は何かに押しつぶされそうになりながら泣きそうに潰れてた

僕はお腹いっぱいでグーグー言わなくてパンパンになった

私は「助けて欲しいの」と言った

僕は知らなかった

私は少しずつ上に乗っかった塊を分解していく

僕は本当は知っていた

私は分解しきれなかった塊で呼吸が出来なくなっていく

僕は満腹でグーグー言ってないのに息が苦しくなってきた

私は「もう無理なの」と言う

僕は仕方なくその塊を地面に埋める

2人で一緒にその塊を無かったことにする

その塊はペコペコを満たす材料にしてはいけない

その塊をペコペコに押し込むと僕は壊れてしまう

勝手にペコペコが塊になることはあっても、僕が進んで食べることは無い

 

私が塊の処理をし終わってフラフラしてる

僕は忙しい

私は手紙をくれる

僕はそれを読んでから捨てる

そしたら私はまた僕に手紙を送る

僕はそれを読んで捨てる

私は仕方なくサンプルのラベルを僕に見せる

僕はそれを見ながら忙しく情報を処理する

その間、私はふてくされた顔をしている

 

僕は忙しさから解放される

私は眠る

僕はぐーぺこに気がつく

私は知らんふりをする

僕は必死にあたりを探し回ってゴミサンプルを食べる

私はまた少しずつ膨らんでいく塊の下で「何もせずに眠りたいの」と言った

僕はぐー!と言った

 

 

 

僕はペコペコが収まらなくて苦しいからご飯欲しいと言った

私も「温もりが欲しい」と言った

僕は後悔した

私は欲しい欲しいと駄々をこねる

僕は結局欲しいようなご飯が貰えなかった

私も温もりの代わりに塊をもらっていてまた潰れていた

もうペコペコでグーグーで動けなかった

私も潰れて動かなかった

僕はスッカラカンと言った

私は「苦しい」と言った